中央アルプスの名峰で夏山登山を満喫 ~木曽駒ケ岳 長野県
2018/08/15 Wed. 22:30 [日本100名山]
地域のグループでアルプス初チャレンジです。目標は中央アルプスの名峰 木曽駒ケ岳。まだまだ初心者のメンバーが多いですが、ここならば約2,600メートルの高地まで上がれるので大丈夫であろうということで出発です。
お盆ということもありそれぞれゆっくりとした時間が取れないので但馬を午後10時に出発して車を交代で運転しながら目的地に向かいました。早めに到着して少し仮眠をとってから出発するというプランです。
駐車場に到着しました。とはいえメインの駐車場である菅ノ台バスセンターの駐車場はいっぱいで、1キロほど先に進んだ黒川平駐車場まで行きました。ここでも最後の1台分のスペースに滑り込んだ感じです。すごい人気ですね。

さあ、仮眠と思ったらバスとロープウェイの切符の販売が始まりました。バス・ロープウェイ往復切符(3,900円)を購入しました。

通りを見るとすでに30名ほどの方が行列を作っておられましたので、受付の方に理由を聞いてみました。メインの駐車場でも日が変わる前から並んでいて、そちらを優先してバスが来るとのこと。こちらに来ても補助席に座れる数人しか乗れないどころか、満席で乗れない場合もあること。並ばないと数時間待つことになることなどをお聞きしました。
私たちも徹夜で並ぶことにしました。

ごらんのとおり、明け方になるとすさまじい行列ができていました。聞いておいてよかったです。

バスは予定を早めて5時前から運航開始。数台が通り過ぎていきましたが、5:44にバスに乗ることができました。

バスは狭くてつづら折りの旧坂を上っていきます。途中の景色も素晴らしいものがありました。
そしてロープウェイ乗り場に到着。ここでもまた行列です。

30分ほどで乗ることができました。ロープウェイからの眺めが素晴らしいようなのですが、寿司詰めの中央にいたので全く見ることができませんでした(涙)。
ところが頂上駅を降りると素晴らしい雲海と南アルプスの山々の絶景が迎えてくれました。

真ん中には富士山も見えます。これまでの苦労が癒されます。
駅を回り込んで北側に行くと写真でよく見る千畳敷カールの絶景が目の前に広がります。

これはすばらしい!
さて、さっそく登りましょう。実はこのロープウェイは下山の時も大変なようなのです。前日は午後から込み始め、2時間も待つことがあったとか。善は急げですね。

7:08 まずは登山口にある木曽駒ケ岳神社に参拝です。

そこからしばらく千畳敷カールの中を歩きますが、快適に整備された道で楽しいです。
高山植物が美しい花畑です。

コバイケイソウ。

イワカガミ。

チングルマ。

そして残雪。

7:24 しかしながらお楽しみもここまで。25分ほど歩いたところで稜線めがけてすさまじい急登が続きます。
ジグザグに登りますが、きっとこの上には素晴らしい展望があるはずと思い上り続けます。

見下ろせばアルプスらしい素晴らしい絶景が広がります。そんなこんなで25分ほど登り続けると・・・

7:49 乗鞍浄土という稜線に登りつきました。

正面には天狗荘の向こうに中岳が見えます。この向うに主峰の木曽駒ケ岳があります。

左に稜線沿いには急峻な岩のピーク 宝剣岳が勇ましい姿を見せてくれます。

右側には伊那前岳などの山々が連なります。

素晴らしい絶景をご覧ください。(クリックして拡大してご覧ください)
8:06 小休止したら中岳に上り始めます。

こちらは青い屋根が印象的な宝剣山荘の脇を通り過ぎていきます。

御覧の通りの緩やかな斜面ですが、最後は傾斜を強めてきます。


8:20 中岳頂上に到着です。この山頂から見下ろす形式も素晴らしいです。
岩でごつごつとした素晴らしい山ですね。

北側の向こうには噴火でたくさんの尊い命を飲み込んだ御岳山が見えます。思わず手を合しました。
さて、中岳にお別れを告げて山頂小屋に向けて下ります。

ここにはたくさんのテントがあってきれいですね。

さてここからまた木曽駒ケ岳山頂へののぼりを始めました。

8:45 木曽駒ケ岳山頂到着です。
ここからの景色がまた素晴らしい。

南には南アルプス。

北には北アルプスの山々がすべて見えます。

乗鞍岳の向こうに立山連峰。

その隣には穂高連峰と槍ヶ岳。
その右には白馬連山。
素晴らしいです。おもわず山頂で記念撮影ですね。

山頂の駒ケ岳神社にもお参りします。
9:46分 山頂から降りて山頂小屋近くで休憩です。

ここからは中岳をもう一度上るのではなく、中岳隧道という中岳を巻くように歩くルートを選びます。難所もあるようなので手袋を装着しましょう。

最初は快適な道でしたが・・・・

左側がスッパリと切り落ちた危険な岩場を歩くことになります。

ちょっとしたスリルがあって楽しいですね。

この山はヘルメットが必要ですね。次は用意してきたいと思います。
10:25 浄土平に到着しました。ここでランチタイムです。

今回はパスタに挑戦です。具材は家で切っておき、パスタも水で30分ほど浸してあり。それぞれ冷凍して持ってきました。

オリーブオイルで炒めて、トマトペーストを入れて、水を入れて煮込んで完成です。
なかなかおいしかったです。でもパスタはゆできってしまったほうが良いかもしれませんね。
ゆっくり楽しんだら下山開始です。
食べ終えたらもと来た道を降りていきます。浄土平からの急斜面の山道は大渋滞でした。

頻繁に止まることになるので花をめでながら急がずに降りていきます。

11:50 ロープウェイの山頂駅に到着しましたが、すでに行列が・・・・。急いで降りてきてよかったです。本当は宝剣岳に登りたかったのですが、渋滞していて時間がかかりそうだったので断念して降りてきました。正解でした。

なんとか30分ほどで乗車でき、下の駅に到着です。まだ山を目指すお客さんで混雑は続いていました。
黒川平駐車場についたのでここで車に乗車します。

体中汗だらけだったのでメインの駐車場の近くにある早太郎温泉 こまくさの湯にお邪魔しました。

玄関にはたくさんのザックが転がっています。登山者の癒しの湯になっているようですね。それもそのはず、露天風呂もあり、ジェット風呂、サウナまであって快適な温泉でした。
筋肉痛もきれいに治った気になります。
ひとっぷろ浴びたら、またおなかがすいてきたぞ・・・・。続きをお楽しみに。
やっぱり日本のアルプスは最高です!

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お盆ということもありそれぞれゆっくりとした時間が取れないので但馬を午後10時に出発して車を交代で運転しながら目的地に向かいました。早めに到着して少し仮眠をとってから出発するというプランです。
駐車場に到着しました。とはいえメインの駐車場である菅ノ台バスセンターの駐車場はいっぱいで、1キロほど先に進んだ黒川平駐車場まで行きました。ここでも最後の1台分のスペースに滑り込んだ感じです。すごい人気ですね。

さあ、仮眠と思ったらバスとロープウェイの切符の販売が始まりました。バス・ロープウェイ往復切符(3,900円)を購入しました。

通りを見るとすでに30名ほどの方が行列を作っておられましたので、受付の方に理由を聞いてみました。メインの駐車場でも日が変わる前から並んでいて、そちらを優先してバスが来るとのこと。こちらに来ても補助席に座れる数人しか乗れないどころか、満席で乗れない場合もあること。並ばないと数時間待つことになることなどをお聞きしました。
私たちも徹夜で並ぶことにしました。

ごらんのとおり、明け方になるとすさまじい行列ができていました。聞いておいてよかったです。

バスは予定を早めて5時前から運航開始。数台が通り過ぎていきましたが、5:44にバスに乗ることができました。

バスは狭くてつづら折りの旧坂を上っていきます。途中の景色も素晴らしいものがありました。
そしてロープウェイ乗り場に到着。ここでもまた行列です。

30分ほどで乗ることができました。ロープウェイからの眺めが素晴らしいようなのですが、寿司詰めの中央にいたので全く見ることができませんでした(涙)。
ところが頂上駅を降りると素晴らしい雲海と南アルプスの山々の絶景が迎えてくれました。

真ん中には富士山も見えます。これまでの苦労が癒されます。
駅を回り込んで北側に行くと写真でよく見る千畳敷カールの絶景が目の前に広がります。

これはすばらしい!
さて、さっそく登りましょう。実はこのロープウェイは下山の時も大変なようなのです。前日は午後から込み始め、2時間も待つことがあったとか。善は急げですね。

7:08 まずは登山口にある木曽駒ケ岳神社に参拝です。

そこからしばらく千畳敷カールの中を歩きますが、快適に整備された道で楽しいです。
高山植物が美しい花畑です。

コバイケイソウ。

イワカガミ。

チングルマ。

そして残雪。

7:24 しかしながらお楽しみもここまで。25分ほど歩いたところで稜線めがけてすさまじい急登が続きます。
ジグザグに登りますが、きっとこの上には素晴らしい展望があるはずと思い上り続けます。

見下ろせばアルプスらしい素晴らしい絶景が広がります。そんなこんなで25分ほど登り続けると・・・

7:49 乗鞍浄土という稜線に登りつきました。

正面には天狗荘の向こうに中岳が見えます。この向うに主峰の木曽駒ケ岳があります。

左に稜線沿いには急峻な岩のピーク 宝剣岳が勇ましい姿を見せてくれます。

右側には伊那前岳などの山々が連なります。

素晴らしい絶景をご覧ください。(クリックして拡大してご覧ください)
8:06 小休止したら中岳に上り始めます。

こちらは青い屋根が印象的な宝剣山荘の脇を通り過ぎていきます。

御覧の通りの緩やかな斜面ですが、最後は傾斜を強めてきます。


8:20 中岳頂上に到着です。この山頂から見下ろす形式も素晴らしいです。
岩でごつごつとした素晴らしい山ですね。

北側の向こうには噴火でたくさんの尊い命を飲み込んだ御岳山が見えます。思わず手を合しました。
さて、中岳にお別れを告げて山頂小屋に向けて下ります。

ここにはたくさんのテントがあってきれいですね。

さてここからまた木曽駒ケ岳山頂へののぼりを始めました。

8:45 木曽駒ケ岳山頂到着です。
ここからの景色がまた素晴らしい。

南には南アルプス。

北には北アルプスの山々がすべて見えます。

乗鞍岳の向こうに立山連峰。

その隣には穂高連峰と槍ヶ岳。
その右には白馬連山。
素晴らしいです。おもわず山頂で記念撮影ですね。

山頂の駒ケ岳神社にもお参りします。
9:46分 山頂から降りて山頂小屋近くで休憩です。

ここからは中岳をもう一度上るのではなく、中岳隧道という中岳を巻くように歩くルートを選びます。難所もあるようなので手袋を装着しましょう。

最初は快適な道でしたが・・・・

左側がスッパリと切り落ちた危険な岩場を歩くことになります。

ちょっとしたスリルがあって楽しいですね。

この山はヘルメットが必要ですね。次は用意してきたいと思います。
10:25 浄土平に到着しました。ここでランチタイムです。

今回はパスタに挑戦です。具材は家で切っておき、パスタも水で30分ほど浸してあり。それぞれ冷凍して持ってきました。

オリーブオイルで炒めて、トマトペーストを入れて、水を入れて煮込んで完成です。
なかなかおいしかったです。でもパスタはゆできってしまったほうが良いかもしれませんね。
ゆっくり楽しんだら下山開始です。
食べ終えたらもと来た道を降りていきます。浄土平からの急斜面の山道は大渋滞でした。

頻繁に止まることになるので花をめでながら急がずに降りていきます。

11:50 ロープウェイの山頂駅に到着しましたが、すでに行列が・・・・。急いで降りてきてよかったです。本当は宝剣岳に登りたかったのですが、渋滞していて時間がかかりそうだったので断念して降りてきました。正解でした。

なんとか30分ほどで乗車でき、下の駅に到着です。まだ山を目指すお客さんで混雑は続いていました。
黒川平駐車場についたのでここで車に乗車します。

体中汗だらけだったのでメインの駐車場の近くにある早太郎温泉 こまくさの湯にお邪魔しました。

玄関にはたくさんのザックが転がっています。登山者の癒しの湯になっているようですね。それもそのはず、露天風呂もあり、ジェット風呂、サウナまであって快適な温泉でした。
筋肉痛もきれいに治った気になります。
ひとっぷろ浴びたら、またおなかがすいてきたぞ・・・・。続きをお楽しみに。
やっぱり日本のアルプスは最高です!

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近所の仲間と山登りの会を結成! ~大山 鳥取県
2016/10/19 Wed. 06:00 [日本100名山]
先週末は久しぶりの登山に行ってまいりました。東京で働いていた頃に登山の魅力を知り、奥方と一緒に筑波山、燧ケ岳、至仏山、金峰山、瑞牆山、白馬岳、常念岳、立山、大山と9山に登ってきました。
子供ができてからは余裕がなくなり4年ほどで中断していましたが、秋祭りの時に地域の若者に誘われ、登山の会「山楽会」を結成し、名誉顧問に就任し、初の例会がいきなり開催されることになったのです。
一週間くらい準備にいそしみました。この時間が結構楽しいものです。

20年前の登山服を引っ張り出しましたがズボンが・・・・。そこで前の週に村岡のお店にいって基本的にすべて購入しなおしです。靴は普段履きにしているトレッキングシューズを使います。とにかくふもとは温かくても高度が高く風を遮るものの無い山頂では気温が全く違うので、重ね着して体温調整ができるようにします。下着は汗が乾きやすい化繊の物を。手袋も薄手のものと厚手のものを準備します。10月でも高所では雪が降ることもあります。

道具は20年前の装備がほとんどですが使えます。いいものは丈夫ですね。今回は初登山のメンバーもいるので装備は多めになり、けっこう重たくなってしまいました。
目的地は鳥取県の大山です。
朝の4時に集合し、車を西に走らせます。

6時半ごろに大山町観光協会大仙観光局前の駐車場に到着します。ご覧のとおり、モンベルのスタッフの方がおられました。ちょうどこの日はモンベルのSEA TO SUMMITというカヤックの後に自転車、そして最後に登山でタイムレースを行うイベントが開催されていました。
ここで準備運動をして、6時50分に笑顔で出発です!

ここから旅館が立ち並ぶお寺の参道を登っていきます。結構な急坂でいいウォーミングアップです。以前登ったのが約20年前。その時は歴史を感じさせる建物が多かったのですが、すっかり近代的になって様変わりしています。

これが大山寺。大山を信仰のよりどころとした山岳信仰の修験道のお寺です。最盛期は3000人の僧兵を抱える、比叡山、高野山、吉野山におとらぬ勢力を持った歴史あるお寺です。本当はお参りしたかったのですが、この後の厳しい行程を考えると断念します。

お寺への石畳の左手には大きな鳥居があります。これは大神山神社の一の鳥居ですね。

昔の人は大山のことを「大神岳」と読んで、山そのものが神様だったようです。素晴らしい神社ですね。

神社の右の奥にいよいよ本格的な登山道の入り口があります。

この道は元谷散策コースといいます。散策といいつつ、最初は快適な山道でしたが、急な木製の階段が登場したり、決して楽ではありません。右からは沢の音が聞こえてきて励ましてくれます。

7時30分。登り始めて40分で視界が開けます。ここが元谷です。大きな沢の向こうに大山の北壁が雄大な姿を見せてくれました。
厳しい日本海からの北風を受けて崩落を続ける大山の岩を砕きながら下流に押し流している沢です。
ここで一回目の休憩をとります。

ここから大山に向けての急登に入ります。行者谷登山道です。その名の通りすさまじい急坂が続きます。厳しいところではカメラを取り出す余裕もなく、上の写真は比較的に緩やかなところですが、相当厳しい登山道です。木材で整備されていますが信じられないくらいの段差があり、二本足だけでは危険なので這いつくばりながら3点支持で我慢の登山が続きます。

8時20分、登り始めて1時間30分。息を切らしながらなんとか尾根に上ると、メインの登山道である夏山登山コースに合流します。

私の記憶では夏山登山コースは広々とした感じでしたが、5~6合目辺りは狭くて、行者谷コースよりもましとはいえ、急登が続き体を痛めつけてきます。

8時50分、登り始めて1時間50分で6合目避難小屋前の広場に到着します。広々としているのでゆっくり休みましょう。そして北壁の壮大な景色を楽しみましょう。

ご覧のとおり、大山は日本海からの海風に浸食されて崩落を続けています。もうひとつ大山を痛めつけてきたものがあります。それは人間です。厳しい環境の中で一生懸命に生きてきた植物を多くの心無い登山者がふみつけることで植物たちの命を奪い、風雨でむき出しになった土壌が流れ出してしまったのです。私が以前上った20年前は、かなり荒れたはげ山みたいな状況でした。

そこで大山で行われているのが一木一石運動です。壊してしまった大山を、壊した人間の手によって復活させようと、ふもとや中腹から石を山頂まで持って登ろうというものです。勿論、我らが山楽会も協力しますよ。

さらに登山を続けます。6合目から上は高木がなくなり視界が開けますが、ガレ場の急登が続きます。下の登山者の安全のためにも浮石を落とさないように気をつけましょう。

7合目付近から下界を見下ろします。稜線沿いに多くの登山者が登る様子が見受けられます。写真はわれらが山楽会のメンバー。わたしよりも一回りも若いメンバーですが遅れています。名誉会長ですが、なぜか先頭を歩かされています(涙)。
下には松江市や境港市、宍道湖、日本海が見下ろせます。絶景ですね~。

9時30分、登り始めて2時間40分。8合目を過ぎて標高1600メートル地点です。
ここで急登の尾根からなだらかな稜線に出ます。急な登りしかなかったので幸せな気持ちになります。まわりはダイセンキャラボクが取り囲んでいて気持ちがいいです。
北アルプスだとハイマツが群生しているので、わたしと二人で先頭を歩いてくれた若者に間違って教えてしまいました(汗)。

山頂付近の尾根の南はゆるやかな広場になっていて、ダイセンキャラボクが群生していて美しいです。ただ、散策を楽しむほどの余力はないので、山頂目指して木道を登ります。

これまでの登山道の様子から見るとここは天国です。きもちがいい~~~~!

9時45分。登り始めて2時間55分で山頂に到着です。せっかくですのでモンベルのレースのゴールをくぐらせていただきました!

山頂に石を戻させていただきました。

大山の細く切れ上がった稜線を見ます。大山の山頂は弥山1,709mですが、本当はすぐそこにある剣ヶ峰のほうが1,729mと高いのです。しかしながらこの稜線は崩落の恐れがあり、登山禁止となっていて、こちらを山頂としています。
日本百名山を定めた深田久弥氏はこう表現しています。
「大山が私を感歎させたのは、その頂上の見事な崩落ぶりであった。東西に長い頂凌は、剃刀の刃のように鋭くなって南面・北面へなだれ落ちている。まるで両面から大山を切り崩しにかかっているふうに見える」
その通りですね。

山頂から登ってきた稜線と下界を見下ろします。山小屋があり、トイレもあり、食料も少しだけ販売しています。風が強く登山の間はシャツ一枚でしたが、ここではフリースもジャケットも着用して完全防備です。
こんなパラダイスみたいなところでのお楽しみはこれです。

ランチというかブランチですね。
先ずは前の日に自分で握ったおにぎりです。昆布と梅干しのミックスがたまりません。まあ、朝3時に食事をしてから飴やチョコレートくらいしか食べず、登山をして最高の景色を眺めながらですから、旨いに決まっています。

寒いので温かいものも用意しますよ。カップ麺もいいですが、棒麺がお勧めです。袋入りのシーチキンなどを加えてさらに美味しくします。

マルタイの熊本ラーメンのうまいこと! みんなにも味見してもらいました。
楽しい時もそろそろ終わりです。実は雨雲が迫っていて、お昼からは雨の予報です。後ろ髪を引かれながら道具をまとめて、10時40分に下山します。一時間近くも山頂でくつろいでしまいました。
一気に降下していきます。このころは登山客がピークになります。混雑してなかなか思うように降りられません。厳しいところは慎重に、かつ、足を突っ張ってブレーキをかけ続けると筋肉の疲労が早まるので、膝のクッションを使い、足全体で着地しながらおります。

上ってきた行者谷登山コースではなく、夏山登山コースを下ります。11時50分、下り始めて1時間10分。4合目付近です。この様にこちらも結構厳しい登りが続きます。雨が怖いので少しスピードを速めて下りましたが、本当はもっとゆったり降りてもいいと思います。

12時30分、下山し始めて1時間50分で夏山登山コース入り口近くの温泉寺 薬師堂に到着しました。ちょっと速すぎたかな。

大山にはモンベルの正規店がありました。

服から、ザック、コッフェル、靴、ザイルまであらゆるものがここで購入できます。ジャージで来た最年少の隊員がここでズボンを購入し、次の登山に備えていました。
登山隊のみんなは疲れていたものの、とても充実した笑顔を浮かべていました。初めて山登りをする隊員は感激していましたね。
会長の計画によると来年は白山を目指し、再来年は穂高とか・・・・・・。もう少し経験を積んでからのほうが・・・(汗)。私は体重を削ったほうが・・・・・(涙)。
山登りもたのしいですよ!

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子供ができてからは余裕がなくなり4年ほどで中断していましたが、秋祭りの時に地域の若者に誘われ、登山の会「山楽会」を結成し、名誉顧問に就任し、初の例会がいきなり開催されることになったのです。
一週間くらい準備にいそしみました。この時間が結構楽しいものです。

20年前の登山服を引っ張り出しましたがズボンが・・・・。そこで前の週に村岡のお店にいって基本的にすべて購入しなおしです。靴は普段履きにしているトレッキングシューズを使います。とにかくふもとは温かくても高度が高く風を遮るものの無い山頂では気温が全く違うので、重ね着して体温調整ができるようにします。下着は汗が乾きやすい化繊の物を。手袋も薄手のものと厚手のものを準備します。10月でも高所では雪が降ることもあります。

道具は20年前の装備がほとんどですが使えます。いいものは丈夫ですね。今回は初登山のメンバーもいるので装備は多めになり、けっこう重たくなってしまいました。
目的地は鳥取県の大山です。
朝の4時に集合し、車を西に走らせます。

6時半ごろに大山町観光協会大仙観光局前の駐車場に到着します。ご覧のとおり、モンベルのスタッフの方がおられました。ちょうどこの日はモンベルのSEA TO SUMMITというカヤックの後に自転車、そして最後に登山でタイムレースを行うイベントが開催されていました。
ここで準備運動をして、6時50分に笑顔で出発です!

ここから旅館が立ち並ぶお寺の参道を登っていきます。結構な急坂でいいウォーミングアップです。以前登ったのが約20年前。その時は歴史を感じさせる建物が多かったのですが、すっかり近代的になって様変わりしています。

これが大山寺。大山を信仰のよりどころとした山岳信仰の修験道のお寺です。最盛期は3000人の僧兵を抱える、比叡山、高野山、吉野山におとらぬ勢力を持った歴史あるお寺です。本当はお参りしたかったのですが、この後の厳しい行程を考えると断念します。

お寺への石畳の左手には大きな鳥居があります。これは大神山神社の一の鳥居ですね。

昔の人は大山のことを「大神岳」と読んで、山そのものが神様だったようです。素晴らしい神社ですね。

神社の右の奥にいよいよ本格的な登山道の入り口があります。

この道は元谷散策コースといいます。散策といいつつ、最初は快適な山道でしたが、急な木製の階段が登場したり、決して楽ではありません。右からは沢の音が聞こえてきて励ましてくれます。

7時30分。登り始めて40分で視界が開けます。ここが元谷です。大きな沢の向こうに大山の北壁が雄大な姿を見せてくれました。
厳しい日本海からの北風を受けて崩落を続ける大山の岩を砕きながら下流に押し流している沢です。
ここで一回目の休憩をとります。

ここから大山に向けての急登に入ります。行者谷登山道です。その名の通りすさまじい急坂が続きます。厳しいところではカメラを取り出す余裕もなく、上の写真は比較的に緩やかなところですが、相当厳しい登山道です。木材で整備されていますが信じられないくらいの段差があり、二本足だけでは危険なので這いつくばりながら3点支持で我慢の登山が続きます。

8時20分、登り始めて1時間30分。息を切らしながらなんとか尾根に上ると、メインの登山道である夏山登山コースに合流します。

私の記憶では夏山登山コースは広々とした感じでしたが、5~6合目辺りは狭くて、行者谷コースよりもましとはいえ、急登が続き体を痛めつけてきます。

8時50分、登り始めて1時間50分で6合目避難小屋前の広場に到着します。広々としているのでゆっくり休みましょう。そして北壁の壮大な景色を楽しみましょう。

ご覧のとおり、大山は日本海からの海風に浸食されて崩落を続けています。もうひとつ大山を痛めつけてきたものがあります。それは人間です。厳しい環境の中で一生懸命に生きてきた植物を多くの心無い登山者がふみつけることで植物たちの命を奪い、風雨でむき出しになった土壌が流れ出してしまったのです。私が以前上った20年前は、かなり荒れたはげ山みたいな状況でした。

そこで大山で行われているのが一木一石運動です。壊してしまった大山を、壊した人間の手によって復活させようと、ふもとや中腹から石を山頂まで持って登ろうというものです。勿論、我らが山楽会も協力しますよ。

さらに登山を続けます。6合目から上は高木がなくなり視界が開けますが、ガレ場の急登が続きます。下の登山者の安全のためにも浮石を落とさないように気をつけましょう。

7合目付近から下界を見下ろします。稜線沿いに多くの登山者が登る様子が見受けられます。写真はわれらが山楽会のメンバー。わたしよりも一回りも若いメンバーですが遅れています。名誉会長ですが、なぜか先頭を歩かされています(涙)。
下には松江市や境港市、宍道湖、日本海が見下ろせます。絶景ですね~。

9時30分、登り始めて2時間40分。8合目を過ぎて標高1600メートル地点です。
ここで急登の尾根からなだらかな稜線に出ます。急な登りしかなかったので幸せな気持ちになります。まわりはダイセンキャラボクが取り囲んでいて気持ちがいいです。
北アルプスだとハイマツが群生しているので、わたしと二人で先頭を歩いてくれた若者に間違って教えてしまいました(汗)。

山頂付近の尾根の南はゆるやかな広場になっていて、ダイセンキャラボクが群生していて美しいです。ただ、散策を楽しむほどの余力はないので、山頂目指して木道を登ります。

これまでの登山道の様子から見るとここは天国です。きもちがいい~~~~!

9時45分。登り始めて2時間55分で山頂に到着です。せっかくですのでモンベルのレースのゴールをくぐらせていただきました!

山頂に石を戻させていただきました。

大山の細く切れ上がった稜線を見ます。大山の山頂は弥山1,709mですが、本当はすぐそこにある剣ヶ峰のほうが1,729mと高いのです。しかしながらこの稜線は崩落の恐れがあり、登山禁止となっていて、こちらを山頂としています。
日本百名山を定めた深田久弥氏はこう表現しています。
「大山が私を感歎させたのは、その頂上の見事な崩落ぶりであった。東西に長い頂凌は、剃刀の刃のように鋭くなって南面・北面へなだれ落ちている。まるで両面から大山を切り崩しにかかっているふうに見える」
その通りですね。

山頂から登ってきた稜線と下界を見下ろします。山小屋があり、トイレもあり、食料も少しだけ販売しています。風が強く登山の間はシャツ一枚でしたが、ここではフリースもジャケットも着用して完全防備です。
こんなパラダイスみたいなところでのお楽しみはこれです。

ランチというかブランチですね。
先ずは前の日に自分で握ったおにぎりです。昆布と梅干しのミックスがたまりません。まあ、朝3時に食事をしてから飴やチョコレートくらいしか食べず、登山をして最高の景色を眺めながらですから、旨いに決まっています。

寒いので温かいものも用意しますよ。カップ麺もいいですが、棒麺がお勧めです。袋入りのシーチキンなどを加えてさらに美味しくします。

マルタイの熊本ラーメンのうまいこと! みんなにも味見してもらいました。
楽しい時もそろそろ終わりです。実は雨雲が迫っていて、お昼からは雨の予報です。後ろ髪を引かれながら道具をまとめて、10時40分に下山します。一時間近くも山頂でくつろいでしまいました。
一気に降下していきます。このころは登山客がピークになります。混雑してなかなか思うように降りられません。厳しいところは慎重に、かつ、足を突っ張ってブレーキをかけ続けると筋肉の疲労が早まるので、膝のクッションを使い、足全体で着地しながらおります。

上ってきた行者谷登山コースではなく、夏山登山コースを下ります。11時50分、下り始めて1時間10分。4合目付近です。この様にこちらも結構厳しい登りが続きます。雨が怖いので少しスピードを速めて下りましたが、本当はもっとゆったり降りてもいいと思います。

12時30分、下山し始めて1時間50分で夏山登山コース入り口近くの温泉寺 薬師堂に到着しました。ちょっと速すぎたかな。

大山にはモンベルの正規店がありました。

服から、ザック、コッフェル、靴、ザイルまであらゆるものがここで購入できます。ジャージで来た最年少の隊員がここでズボンを購入し、次の登山に備えていました。
登山隊のみんなは疲れていたものの、とても充実した笑顔を浮かべていました。初めて山登りをする隊員は感激していましたね。
会長の計画によると来年は白山を目指し、再来年は穂高とか・・・・・・。もう少し経験を積んでからのほうが・・・(汗)。私は体重を削ったほうが・・・・・(涙)。
山登りもたのしいですよ!

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