田舎の風情漂う麦めしとろろのお店 ~風穴庵 神鍋高原
2011/10/20 Thu. 06:00 [但馬の和食店(田舎料理)]
神鍋の国道を車で走っているとのぼりが立ち並ぶ箇所があるのですが、そこにあるお店の看板の角を入り、細道を行くと柿の木の下にある未舗装の駐車場がみえます。ここに車を止めて見上げると風穴庵さんのお店があります。

店の奥にはこのお店の名前の由来になった風穴があります。

この中の温度は年中8℃で安定しているらしく、作物の種の貯蔵庫として利用されていたようですね。小学校の頃は何時間もかけて自転車でここまで上がってきて、風穴で体のほてりをとってこちらのそばをいただくのが楽しみだったことを思い出します。
今では残念ながら中には入れませんが真夏には外でも冷気を感じることが出来るかもしれません。

お店は石段を登ってゆくと周りの風景と調和した建物があります。


店内は囲炉裏が3つと広い座敷があって結構な人数が入れますね。うる覚えですが、私の小学校のときはこんな感じではなかったと思います。もっと小さなお店のスペースだったと記憶しています。
メニューは極くシンプルです。本当はいろいろな田舎料理がたくさん出る「麦めしとろろ」の「上」(2,000円)か「特」(3、000円)がお勧めですが、この日は時間が無かったので次の機会に紹介するとして、私がそば、奥方が麦めしをいただくことにしました。

まずはお茶と栃餅が出されました。前回は蓬餅でした。こちらの御餅は和菓子の柔らかいものではなく、普通のお餅です。しっかりとした歯ごたえともち米の香りが良く、あんこと相まって非常に美味しいです。
そして私のお願いした風穴そば(600円)です。

つゆはそばとしては薄めですが美味しいです。そばはちょっと柔らかめにゆでられていますが田舎のそばなんでこれはこれで良いですね。何よりもこの上に乗っているとろろが美味しいのです。山芋をすってだしで割って美味しく口当たりも良く仕上げられています。

そして奥方の麦めしとろろ(1,000円)です。

麦飯はおひつに入れられていて茶碗に軽く3杯程度はあります。おかあさんが気をきかせていただいて茶碗を二つ用意してくれました。おかげでそばもむぎめしとろろも楽しむことが出来ました。
麦飯にはちゃんとおかずがついています。とても美味しかった金糸瓜の胡麻和え(左)。


麦飯との相性は抜群です。そして椎茸とたけのこ、山菜の煮物はとても薄味でしたが噛み締めると本当に美味しかったです。

もちろん麦めしとろろは風味豊かで何も言うことが出来ません。

あとは山菜を使った独特の風味の味噌汁も美味しくいただきました。
以前お邪魔したときは若いご主人とおかあさんが山芋をだしで溶いていらっしゃる作業を見ることが出来ました。なにか農家の片隅で御飯をいただいている感じが好きです。
また囲炉裏に火が入る頃にお邪魔したいですね。
ただし、冬場はお休みされるので5月から11月までの営業です。その時期には電話で確認するなど気をつけてくださいね。
ご馳走様でした。またお邪魔します。

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コメント
体に
体に優しそうな美味しそうな。
何度か行きましたが、
最近ご無沙汰ですね~。
また行ってみますか。
とろろ、旬のお野菜ならカロリーも
低そうでいいかも!
No title
素朴でいいですね~おいしそうです。
そんな昔からあるお店なんですね!
栄治さんへ
そうですね。
私も久し振りにいけました。毎年一回は行っていますね。
麦めしとろろは美味しいです。煮しめに季節感が欲しい気もしますが・・・・。でも、この金糸瓜が本当に美味しい。また来年か、囲炉裏に火が入った頃に行くのも良いですね。
おばちゃんさんへ
昔からありました。
その当時は今のようなメニューじゃなかったと思います。
仮にあったとしてもこんな贅沢なものは子供の小遣いでは買えないですからね。
いつもおそばだけ一杯いただいて帰っていました。
この頃からそばすきが始まっていたのかもしれませんね。
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