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加東市の山中にある「播磨高野」と呼ばれる古刹をめぐる ~光明寺 加東市 

 加東市内の学校にて、サッカーの試合があるので送迎の為に同伴しましたが、試合の合間に、ちょっと近くに面白いものがないかなと思っておじゃましたのが、光明寺というお寺です。

 滝野の市街地を見下ろす山の山頂にたくさんの寺院が並んでいて、 「播磨高野」と呼ばれ、新西国霊場 第二十八番札所真言宗 七十五名刹の一つとされる、有名なお寺だというので、早速行ってみました。

光明寺 駐車場からの展望

 車でくねくねと登ったところに駐車場がありましたが、そこから滝野の市街地が見下ろせます。夜になると夜景の名所とか。

光明寺 道標

 駐車場の入り口には道標がありました。どうやら西国の寺社の巡礼者が多かったみたいで、そのための街道がここまで伸びていたみたいですね。

光明寺 看板

光明寺 説明書き
(クリックして拡大してご覧ください)

 駐車場にはお寺の案内図と説明書きがありますので読んでみてくださいね。

光明寺 参道

 駐車場からはコンクリートで整備された、可なりの急坂の参道を登ることになります。歩きやすい靴で来られることをお勧めします。

光明寺 手水場

 境内に向かう石門地蔵堂があります。その手前には江戸時代中期に建てられた手水所があります。こんな山の頂上近くだというのに、石の間から湧き出る水で満たされ続けているようです。驚きですね。

光明寺 お地蔵さん

 結構大変な急登が続きますが、時折顔を見せてくれる素朴で可愛らしいお地蔵さんと歌碑に励まされます。

光明寺 行者像

 途中、左手の林の中の広場に役行者の像がありました。素朴な石像です。役の行者(えんのぎょうじゃ)とは7~8世紀に活躍されたという修験道の開祖といわれる方ですが、このお寺になぜあるのかはよくわからないそうです。高い山だったので参道を無事登れるようにという祈りのためなのでしょうか。

光明寺 境内の建物

 じわりと額に汗が出てくるころに、参道左手に建物が見えてきました。

光明寺 石段

 参拝するために石段を登ります。

光明寺 多聞天

 こちらは多聞天という建物のようです。毘沙門天が祀られているのだと思います。

光明寺 竜野城主碑 石碑

 さらに登ると、またもや林の中を進むことになります。そこに細長い石碑が立っていました。「史蹟  滝野城主 阿閇左兵衛重氏侯之墓所」と書かれています。

 実はこのお寺、594年に開山したとされていますが、足利幕府の内紛であり、南北朝の対立である観応の擾乱光明寺合戦の舞台になった際には、このお寺は要塞化しており。別名を光明寺城、あるいは滝野城とされました。

光明寺 竜野城主碑

 これはその龍野城としての城主であった赤松重氏のお墓というわけです。

 さらに歩を進めます。

光明寺 土塀

 ようやく林から出て、頭上には空が広がり、平らな参道となった時に、右手に立派な土塀が見えました。

光明寺 塔頭「遍照院」

 こちらは塔頭(たっちゅう)「遍照院」です。ここには高さ約24cm、重さ約6kgの「銅造如来坐像」が安置されているそうです。この坐像は平安時代初期の作だそうですね。非公開なので残念です。

光明寺 塔頭「遍照院」

 塔頭(たっちゅう)ですから、開祖をしたって弟子が建てた支院、あるいはお坊さんたちが住む場所なのでしょうか。

光明寺 寺院が集まる場所

 さらにその先に行くと、寺院がまとまって立ち並ぶ場所に出ます。

光明寺 石段

 左手に小さな池を見ながら石段を上がっていくと、

光明寺 大慈院と納骨堂

  このお寺の中では大きな部類に入る大慈院が右正面に見えます。納経堂は境内4寺院が毎年持ち回りで交代しているようで、この大慈院がこの時は納経堂になっていました。
 左には納骨堂がありますが、ここから出てさらに奥に進むと展望が開けて、寺内で購入することができるかわらけを投げて祈願する「かわらけ投げ」ができます。

光明寺 かわらけ投げ所

 こちらがかわらけ投げの場所です。

光明寺 大慈院と善導大師御影堂

 右の奥に進むと大慈院の隣に善導大師御影堂が見えます。奥に棟も見えますが、立ち入り禁止なので残念ながら近づけず、よく見えません。


光明寺 大慈院

 大慈院の彫刻はなかなか素晴らしいです。

光明寺 善導大師御影堂

 善導大師御影堂も負けないくらいすごいですね。そこから離れてさらに参道を奥に進みます。

光明寺 二重の塔

 先ほど見えにくかった二重の塔が立派な姿を見せてくれました。

 そこからは細尾根の参道になり小さな寺院が連なります。

光明寺 花蔵院

光明寺 花蔵院

 こちらは花蔵院というそうです。静かなお寺です。

光明寺 仁王門

 さらに進むと、朱色の立派な門に出会えます。これは仁王門です。いよいよこの光明寺の中心部分に入っていきます。

光明寺 仁王門 光明寺 仁王門

 両側から立派な仁王像ににらまれながら先に進みます。この仁王門は当初は山の山麓にあったものを元禄の時代にここに移されたようですね。

光明寺 境内

 ここから広い境内に入ります。

光明寺 文殊堂

 こちらは文殊堂で、1682年に再建された、現在の当山で最も古い建物だそうです。

光明寺 鎮守社

 右の一段高い場所にあるのが鎮守社です。熊野権現が祀られている年代不詳の神社ですが、彫刻が見事でした。

光明寺 常光阿弥陀堂

 まっすぐの参道の終点にあるのが常光阿弥陀堂です。元禄時代に再建されたもので、当山と篤信があった諸大名や多くの信者の位牌が安置されているそうです。

光明寺 本堂

 常光阿弥陀堂の脇を抜けていくとひときわ大きな建物が見えてきました。こちらが本堂です。大正時代に再建されたもので、すべての重要な法要はここで行われるそうです。

光明寺 宝篋印塔

 本堂の脇には宝篋印塔があります。これも元禄時代の再建だそうです。こうしてみると元禄時代に大規模な改修が行われたのですね。

光明寺 本陣跡

 本堂うらには「光明寺合戦本陣跡」と書かれた石碑がありました。これは先に触れた室町時代の観応の擾乱の戦場ひとつのになったことを示しています。

 この戦いは室町幕府を開き、足利尊氏が征夷大将軍となって軍事を統括していましたが、荘園のいさかいごとなどの政務は尊氏の弟である足利直義が行っていたようです。尊氏の側近の高師直が尊氏に権威を集中させ、幕府の立場を強くしようとしたことで、寺社や公家の指示の強かった直義と対立するようになりました。
 尊氏が西国平定、九州征伐に向かった際に、直義は当時南北に分かれて対立していた南朝とこの九州の勢力であった直冬と同調して反旗を挙げ、京都を抑えます。危急を知り引き返した尊氏に対し、直義側の武将 石塔氏にこの光明寺を城として守らせて、ここで激戦となったそうです(光明寺城合戦)。

光明寺 本陣跡

 こちらがその時の本陣跡です。 当時のお寺は今のように東に参道がなく、この南西にあったようで、先ほどご紹介した山麓にあった仁王門あたりで激戦になったようです。
 結局このお城は落城せず、足利尊氏は破れ窮地に追い込まれました。このあと、尊氏は高師直を直義に謀殺させ、全面降伏に追い込まれます。 
 しかしながら、徐々に武家の反直義派を集め勢力を復活させ、南朝側に三種の神器を渡し、正当な朝廷の座を譲るなどして南朝と逆に謀略をはかり直義を撃退し、謀殺したとされます。
 その後、南朝は正当な朝廷として京に攻め込み、足利尊氏を征夷大将軍から罷免し、年号を改め、新たな南朝の天皇を即位させますが、反転攻勢に出た尊氏らによって南朝派は京都を追われ、4か月で新政権は瓦解し、再び南北朝の対立が続き、足利幕府が再建されたそうです。
 
 歴史の勉強になりました。

 全体を歩いて1時間。いいお寺に出会えましたね。但馬にも「但馬高野」といわれるお寺があるそうですので、一お邪魔してみたいと思います。


皆さんも是非ともがんばって登ってみてください!



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光明寺 地図

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コメント

すごい

すごいですね~。
やはり行ってみるだけではなく
写真にとってじっくりと観ればまたいいですね。

栄治 #- | URL | 2016/04/24 08:04 * edit *

栄治さんへ

兵庫県は歴史ある土地柄ですから、いろいろと探してみると面白いですね。

またぶらぶらしてみたいです。

但馬屋惣兵衛 #- | URL | 2016/04/24 15:49 * edit *

いまさらながらですが、送迎の合間にこうしてあちこち見どころを見て回るというのはいいですね。
あらかじめ前日までに下調べされるのでしょうか。

おばちゃん #- | URL | 2016/04/24 16:31 * edit *

おばちゃんさんへ

息子のサッカーを見ていてもいいのですが、ずっとはさすがに時間がもったいないと思いました。
近隣においしい店や、面白そうなところがあれば身に行くようにしております。

あらかじめ調べるときもありますが、行き当たりばったりの時のほうが多いですね。

但馬屋惣兵衛 #- | URL | 2016/04/25 14:12 * edit *

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